やみなべ書店一か月ぶりのオススメ(汗)は、レス・ギブリン氏著
『人望が集まる人の考え方』(新版)
です。
本書もまた、よりよい人間関係の構築のための一冊。新書サイズですが読み応え十分です。
「─よい人間関係とは、自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに、相手が求めているものを与えることだ」。
自分も相手も、求めるものが手に入る。『人を動かす』よりも直接的に人間の本性(ほんせい)を明らかにし、その基本原理を知ることで、的を射たGiveができるようになります。
「本質・基本・原則」を説いた本は、僕の大好物です(・∀・)
本書(新版)は
人間の本性をうまく活用する
友情をはぐくんで相手を味方につける
効果的な話し方で成功する
相手にうまく働きかける
人間関係のワークブック
の5つのパートで構成されています。
やや生々しさを感じますが(汗)、それだけ本質を突いており、普段の人間関係を振り返ってみると
「確かにそうかもな」と納得できる内容でした。
また、「人間関係の4つのルール」として
- すべての人は程度の差こそあれ自分本位である。
- すべての人は自分に最も強い関心を抱いている。
- すべての人は自分が重要だと感じたがっている。
- すべての人は他人に認められたいと思っている。
を挙げています。
人間を社会的動物と捉えれば、自らの命を守るとともに、社会においても生き残ろうとするなら、この4つは自然なことかもしれません。
これらを念頭においているかどうかで、自らの言動の影響をより深く考えられるのではないでしょうか。
そして本書で特に僕が面白いと感じたのは
すべての人は人間関係において「大富豪」である。
というお話。誰もが人間関係の「隠れ資産」を持っているのだそう。
その「隠れ資産」が下の3つ。
- 他人の価値を認める力
- 他人が自分を好きになるのを手伝う力
- 他人を受け入れて大切に扱う力
これらの「資産」を惜しみなく相手に「投資」できれば、お互いに良好な「利益」が生まれることでしょう。(我ながら、人との交流を投資に例えることにやや抵抗を感じておりますが……)
人間の本質をストレートに追究し、具体的なアクションを提示してくれる本書。そのアクションを1つでも2つでも実践してみれば、人間関係が上向くこと間違いなしです!